315人が本棚に入れています
本棚に追加
「ねぇ、唯ちゃん。こんな下ネタおやじ達は放っておいて、あっちで2人で飲まない?」
みわさんが、グランドピアノの横にあるテーブルを指さして言った。
「はい。2人で飲みましょ!」
私も少し酔いが回ってきたのか、満面の笑みを浮かべてカウンター席を立った。
テーブルには、赤い薔薇が飾ってある。
その赤があまりに鮮やかで、見とれながら花びらを軽く指で撫で眺めていた。
「唯ちゃん…最近凄く疲れてない?」
花びらを撫でる私の指を見つめ、突然みわさんが言った。
最初のコメントを投稿しよう!