消えぬ思い出

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直人のマンションに帰ると、彼はお風呂にも入らずそのままベッドに倒れ込んだ。   「こんなになるまで飲むからぁ!」   私はスーツとシャツ、靴下を脱がせ、転がしながらベッドに潜らせた。     「ったく、世話がやけるんだから」 私は直人のおでこを指でピンと撥ね、いつもより激しい寝息を立てる彼を見て苦笑いを浮かべる。     私は直人の寝顔を見ながら、みわさんとの会話を思い出していた。
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