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「唯…元気だった?」
久しぶりの、先生の優しい微笑み。
その声…ほのかに香る先生の匂い…
離れていた時間が感情を高ぶらせ、切なさが増すほど愛しくて仕方がない。
この10日間が、半年にも…1年にも感じた。
…会いたかった…先生…。
「…うん。元気だった。先生はちょっと日焼けしたね。改めて、お帰りなさい」
目尻を下げて、満面の笑みを送った。
「うん、ただいま。やっぱり日焼けしてる?あっちは日差しが強くて」
「そうなんだ。で、どうだった?新婚旅行は。私にお土産はないの?」
私はそう言って、悪戯気に先生の顔を覗き込む。
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