帰国

19/20
前へ
/33ページ
次へ
私達は、お互い別々の道を歩むことを選んだ。     先生が言っていた言葉…       「さゆりの夫として責任は果たす」     …その言葉は嘘じゃない。     先生も不倫を望んでるはずがない。       私と同じ?       ―――だた、想っていたい。     これからもずっと、想い続けていてもいいの?       いつかは薄れて行く恋心かも知れない。 それでも、消してしまおうとすることが今は何よりも苦しい。 想い続ける…     それも不倫なの?罪なの?       ――罪でなくとも、間違いなく許されぬ裏切り…。       それを、先生は神前で曝け出した。       先生、待っててね…       私も同じ罪、背負っていくから…。    
/33ページ

最初のコメントを投稿しよう!

269人が本棚に入れています
本棚に追加