帰国

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駐車場に着くと、視線を巡らせて先生の車を探す。     外灯が疎らである為辺りは薄暗く、勤務交代とずれた時間帯にはほとんど人気も無い。     奥まで進むと、一台の車が林に向かって駐車しているのが確認できた。   あった!先生の車だっ!     深呼吸をし、髪を手で整えて車に近づいた。     助手席の窓を覗くと先生は一枚のCDを見ていた。     コンコン…     遠慮がちにガラスをノックする。 すると先生は振り向き、笑顔で助手席のドアを開けてくれた。
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