255人が本棚に入れています
本棚に追加
/26ページ
『もしもし?待たせてごめんな』
職場以外で聞く先生の声。
凄く懐かしく感じ、胸がキュンとくすぐったい。
「大丈夫。今コンビニに着いたとこだから」
久しぶりの電話につい浮かれ、声が弾んだ。
『彼の家の近くの?』
「うん。直人いないけど…やっぱり部屋では話せないし」
明日花嫁となる身でありながら、他の男との電話に胸を踊らせる…
とんでもなく不埒な女だと分かっていても、嬉しくて…嬉しくて…
彼の声で胸が熱くなり、電話を持つ手に汗が滲む。
最初のコメントを投稿しよう!