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お風呂から出ると、直人はそのままベッドに横たわった。
私は部屋の片付けをしてベッドに入る。
その頃には、直人は既に寝息をたて爆睡状態であった。
彼の寝顔を見つめ、胸に顔を埋めた…
直人…ごめんね…
あなたは何も変わってないのに…
変わってしまったのは、私…。
こんな私と結婚するなんて…酷いよね…酷過ぎるよね…
私は、なんて自分勝手で残酷な女…。
ごめんなさい…
でも、私にはもうあなたしかいないの…
この道を歩くしかできないの…
いい奥さんになるから…
私ちゃんと頑張るから…。
直人…大切にするから…
ごめんなさい…。
静寂に包まれた暗闇の中、小さく縮めた体を彼に寄せ、私は何度もその意味を成さない「ごめんなさい」を繰り返していた。
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