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『う~ん…いつか自分も仕事復帰したいし、将来子供ができた時の旦那のしつけなんだってさ』
先生はそう言って苦笑いをした。
「…先生って、尻に敷かれてるの?」
『なに!?敷かれてないっ。俺はそんな貧弱な男じゃないぞっ』
「だよ…ね。いや…なんか、大変だなぁ~って思って」
『まぁ…いろいろあるんだよ。喧嘩もするけど、向こうに泣かれると弱みがあるからさ…俺』
そうだよね…
先生は無理してるんだよね…。
私って何様?
私にさゆりさんを責める資格なんて無いのに。
一瞬でもさゆりさんを悪く言おうとした自分に、嫌気がさす。
全部、私のせいだね…。
「先生…ごめんなさい…」
もう、その言葉しか思いつかなかった…。
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