招待状

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「じゃあ、行ってくるから」   夜勤用のお弁当とお茶の入ったペットボトルを袋に入れて、テレビを見る直人に言った。   「あぁ、行ってらっしゃい。気をつけてな」     ソファーに寝転がったまま、直人が笑顔でバイバイと手を振る。 「そうだ。明日からの出張の準備は下着とワイシャツと…全部3日分の着替えでいいんだよね?いつものとこに置いておいたから。朝寝坊して新幹線乗り遅れないようにね」   直人は明日から3日間、本社のある東京に出張に行くことになっていた。     「それは大丈夫。明日は普通にこっちで外回りして夕方から東京に向かうから」     「へぇ、そうなんだぁ。あっ、お土産はいつもの…」     「東京ばななっ。だろ?」   直人がにやりと笑った。     「あったり~。よろしくね!東京ばなな」     「お前ホントにあれ好きだなぁ~ 東京出張の度に同じでいいんだもんな」     「だって、美味しいんだもん。冷やすとまた最高!クリーム茶色くなるけどね」
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