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夜勤が終わってマンションに帰ると、すでに時間は10時を回っていた。
「また直人は脱ぎっぱなしの食べっぱなしでっ!この様子だと、また寝坊したな」
机の上のお皿とグラスを片付け、ソファーの上に脱ぎ捨てられた服を退かした。
「…あれ?直人携帯忘れてる」
持ち上げた服の中から、直人のプライベート用の携帯が滑り落ちた。
直人はいつも会社から渡されている仕事用の携帯と、プライベート用の携帯2台を持ち歩いている。
「まぁ、仕事の携帯じゃないからいいか」
私は携帯を机の上に置き、シャワーを浴びに浴室へと向かった。
シャワーから出ると同時に、直人の携帯の着信音が聞こえてきた。
脱衣場で体を拭いていた私は慌ててタオルを巻き、リビングへと走る。
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