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しばらくすると、今度は家の電話が鳴る。
「はい、澤原です」
気怠い体を起こし電話を取った。
『あ、唯ちゃん?安田だけど久しぶり!』
眠気覚ましに耳に飛び込んで来た声の主は、直人の大学時代の親友、安田さんであった。
私達の結婚式でも盛り上げ役として一役かってくれた人。
安田さんは大学を出てそのまま東京に住んでいるが、時々名古屋に出張の際は必ずここに遊びに来てくれる。
「安田さんこそ久しぶり!お元気でした?」
『元気元気!相変わらず忙しいけどね。ところで直人まだいる?今日からこっち来るって言ってたような…。ついでに会う約束してたのに、昼間から連絡がつかなくて』
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