真夜中の電話

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「はぁ…お腹空いたぁ…」   直人の体温が残るソファーに座り、買ってきたサンドイッチの袋を開けた。     深夜番組を見ながら夜食を頬張る。   これが準夜後のささやかな安らぎのひと時。       ハムサンドを食べ終わった頃、携帯の着信音が鳴り響いた。     ん?…直人の携帯? と、気づいた瞬間にプツンと切れた音。 確かに音のした方に視線を伸ばす。   目に映るのは直人の携帯電話。 誰だろ…こんな夜中に。 しかも、ワン切り?     こんな時間に…ワン切り… 胸騒ぎがして、喉を通り過ぎたはずのパンが詰まったような感覚に襲われる。   嫌な予感がする…     まさか…     気味の悪い動悸を感じながら、恐る恐るテーブルの上の携帯を手にした。
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