崩れゆく心

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「今日は1日一人で何しようかな~」   直人を見送った私はソファーに寝転び、大きく背伸びをした。   特に見たいテレビ番組がある訳でもなく、何の気なしにチャンネルを次々と変える。   パジャマのままテレビの前にいると、ダラダラと無駄な時間だけが過ぎて行った。   なんか、時間もったいないな…   ぼーっとしてると嫌な事考えちゃうし…。     私はテレビの電源を切り、大きなため息をつきながら重い体を起こした。 リビングの窓を開けてベランダに出ると、マンションの駐車場で子供達が走り回っているのが見えた。     「この暑いのに元気だな~」   手すりにもたれ掛かり、子供たちを眺めながら微笑む。     先生は何してるのかな…。   また早朝からさゆりさんに付き合って、公園の芝生で二度寝でもしてたりして。   公園の陽だまりの中で、二人が穏やかに過ごす光景が瞼に映る。       私も… 胸を張って『幸せ』と言える時が来るのかな…。     いつの間にか子供達の無邪気な笑い声は遠ざかり、手すりに頬杖をついている私は、眩しすぎるほどの深い空に息を吐いた。  
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