227人が本棚に入れています
本棚に追加
…こ、この声はっ!?
彼女だと認識した瞬間、私の顔にカッと熱が上った。
なぜ!?
なぜこの人が、直人の携帯に!?
私は愕然とし、言葉を失った。
『あれから3年かしら?まさか、本当に二人が結婚するなんてね。…私が誰だかわかる?』
忘れる訳がない…
忘れられるはずがない…
甘ったるく耳にこびり付く様な、この不快な声。
辺りの雑音と混ざってもはっきりと分かる。
―――まどか…。
最初のコメントを投稿しよう!