崩れゆく心

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…こ、この声はっ!?    彼女だと認識した瞬間、私の顔にカッと熱が上った。 なぜ!?   なぜこの人が、直人の携帯に!?     私は愕然とし、言葉を失った。     『あれから3年かしら?まさか、本当に二人が結婚するなんてね。…私が誰だかわかる?』       忘れる訳がない…     忘れられるはずがない…       甘ったるく耳にこびり付く様な、この不快な声。       辺りの雑音と混ざってもはっきりと分かる。       ―――まどか…。  
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