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「うん、私も後で白ワイン飲もうかな」
私も微笑み返し、箸で摘まんだレタスを口に入れた。
綾子…きっとあの頃のつらさを思い出したよね?
きっと誰でも、忘れてしまいたい過去を持っている。
恋愛は楽しい事ばかりじゃない。
年を重ねる毎に、乗り越えなければならない事がある。
それでも、前に歩き出さなきゃいけない…。
どんなに泣いても、苦しくても、結局は自分自身で這い上がるしかないんだ…。
待ってても、誰も幸せにはしてくれない…
自分から前に進もうとしなきゃ…。
綾子がそうであったように―――
綾子…絶対に…絶対に幸せになってね。
綾子の横顔を見つめ、静かに祈った。
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