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先生との別れを決意した時から、この曲を聞いては涙を流した。
あまりの苦しさに胸を引き裂かれ、
「こんなに苦しいならすべて忘れてしまいたい」
そう思い過ごしたあの頃…。
この曲を聞いても涙が流れなくなる日が、いつか来る。
その日が来たら、やっと楽になれるんだ…
…そう、思っていた。
そして月日が流れ――
私は胸の痛みを感じても、涙は流れなくなっていた…。
「どうしてこの曲を?私、この曲の話したことあったっけ?」
この曲は私だけの思いでの曲…
二人のはじまりの曲。
そう思っていた私はこの曲が入っている事に驚き、先生の横顔を見つめた。
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