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「唯…俺も…ずっと唯を愛してる…」
先生の唇が耳元に触れ、ゾクゾクとした熱い痺れが身体を走り抜ける。
鼓動は早鐘を打ち鳴らし、奪われるようにして重なった唇が微かに震える。
彼の吐息が口を塞ぎ、その感触に思考までも引きずり込まれ頭の中が真っ白になっていく。
先生は優しく私の体をベッドに寝かせ、部屋の灯りを消した。
化粧台から届く淡い灯りだけが私達を照らす。
「唯…もう…何も考えなくていいから。俺が守るから…」
彼は囁きを落とし私の指にそっとキスをした。
「先生…」
溢れ出る涙で先生の顔が霞み、言葉が出ない。
「唯…」
彼は指で私の涙を拭い、髪を撫でながら深い…深いキスをする。
今まで封印してきた精神が解放され、食む様に互いの唇と舌を求め合う。
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