永遠の恋人 最終章

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秋が過ぎ…冬を越し…   暖かい春風に桜の花びらが舞散る4月の夕暮れ。     私は、自分が勤める病院で2850gの女の子を出産した。      36時間と言う長い陣痛の末に出産を終えた私は、下腹部と陰部の縫合の痛みに耐え、脱力感で動けぬ体で病室で横たわっていた。     数時間後―― 綾子から一通のメールが届いた。   【赤ちゃん生まれたんだってね!おめでとう!お疲れさま。昼間は面会やら産後指導で忙しいだろうから、明日準夜が終わってからこっそり忍び込むよ。今日はゆっくり休んでね。 追伸:唯に似てない娘である事を祈る!】     もう綾子が知ってるなんて… 助産婦さんから情報が回ったのかな?   それにしても、あいつはいつも一言多いんだよっ!   親友の打った文字を見ながらフッと静かに笑った。     明日から赤ちゃんと同室だから、今夜はしっかり寝ておかなくちゃ。     水島先生には、綾子から知らせてもらお…。     その夜、 出産による精神の興奮状態が続く中、私はなんとか眠りについた。
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