永遠の恋人 最終章

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翌朝から3時間おきの授乳が始まる。   個室だと言うことで、授乳時間の合い間に訪れる病棟スタッフや友人達。     お祝いに駆けつけてくれるのは凄く嬉しいんだけど… 自分の病院で産むって、全然体が休まらない。     お腹痛いし…縫ったトコも痛いし…。     消灯を終え0時の授乳を終えた私は、すやすやと眠る愛しい我が子の寝顔を見ながら綾子が来るのを待っていた。   ……     コンコンコン…     静寂の中、小さなノック音が聞こえた。     「はい、どうぞ~」    頭側の壁を背もたれにしてベッドに座る私の声を合図に、ゆっくりと扉が開いた。     「唯…お客さんも連れてきちゃったんだけど…」   そう言って、遠慮がちに扉を開ける綾子の背後に白い人影が…     「ごめん…ついて来ちゃった」   綾子の後ろには、申し訳なさそうに会釈をする水島先生が立っていた。
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