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途中、悠哉の箸は里芋をうまい具合にかわしていく。
そんな様子を見てて、私は笑顔が絶えなかった。
話題はまた違うことに流れていったけれど、心の中で何度も呟いた。
悠哉なら大丈夫。
きっと叶えられる。
何の保証もないけれど、夢を話してくれたときの悠哉は、私にはすごく輝いて見えたの。
真剣に、夢中に、がむしゃらに、何かにがんばってる姿って、とっても素敵だよね。
その姿を見続けた先には、きっと笑ってる悠哉がいる。
強く、そう思えるよ。
そして、ベットの上で悠哉の心地いい唇の感触と、あたたかい手の温もりを感じながら考えていた。
私の夢は、何だろう?
もし自分にも叶えたい夢ができたなら、さっきの悠哉みたいにキラキラ輝けるかな?
「なる、…今日は部屋の灯り全て消してお前を抱こうか」
そう言ってニヤリと笑うと、枕元のスタンドを消した。
まだ、暗闇になれない私の瞳が見つめているその場所にきっと悠哉はいるんだろうと思ってたのに、意外な部分から悠哉の舌が動き出す。
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