問題児-1

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ピピピピピ、ピピピピピ…。 その音で、心地いい夢から目が覚めた。 まだ眠り足りない体を動かし、手を伸ばして目覚ましを止める。 そして時間を確認。 ありゃ?…まだ5時? あ、そっかぁ。 いつも起きる時間にセットしたままだったんだ…。 失敗。 仕事が休みだっていうのにこんなに早く起きてどうするの。 再び布団にくるまろうと潜り込んだ。 そしてハッとする。 …もしかして。 悠哉、起こしちゃった!? 慌て体を起こし、隣を見てみる。 …が。 …あれ? うそ!? 悠哉がいない!? 隣に誰もいないその光景を見て、一気に目が覚める。 昨日、仕事を終えた私は真っ直ぐ帰宅したものの、悠哉は私が眠る時間になっても帰ってはこなかった。 それでも、ちゃんと心構えしてたつもりだよ。 会長や皆と積もる話もあるだろうし、悠哉自身遅くなるって言ってたし。 …でも。 帰らないとは聞いてないんですけど!? いつも隣にいる悠哉の寝顔がないだけで、心のなかがざわつき始める。 今まで帰らないなんてこと、なかったんだけどな…。 いや、待て待て。 ここは落ち着ついて。
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