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もしかしたら会長の家にそのまま泊まったってこともあり得るし…。
こういう場合、悠哉のことだからきっと連絡してくれてるはず。
私はベットの隣に並ぶチェストの上に置いておいたケータイを、急いで手にした。
勢いよく開いてみる。
…が。
メールも着信も全くない。
…ええ!?
起きたばかりだというのに、鼓動はとても早く打っていた。
…いやいや、…ほら、夜中に電話やらメールやらしちゃうと、起こしちゃう可能性があるじゃん。
きっと悠哉は私を起こさないように、気を使ってくれたんだよ。
うん、きっとそうだよ。
そう思うように努めながら、ケータイをそっと閉じた。
しばらくそのケータイを手にしたまま、ベットの上に座っていた。
おとなしく座ってるだけだというのに、胸の鼓動はやたら大きく響いてくる。
なぜか頭に浮かんでくるのは心配ごとばかり。
…ちょっと、やめなさい。
何考えちゃってるの。
大丈夫。
そのうち連絡くるって。
自分に言い聞かせつつ、ベットから降りた。
その足で寝室を出る。
…5時かぁ。
ん~、どうしよう。
私から連絡してみる?
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