問題児-1

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もしかしたら会長の家にそのまま泊まったってこともあり得るし…。 こういう場合、悠哉のことだからきっと連絡してくれてるはず。 私はベットの隣に並ぶチェストの上に置いておいたケータイを、急いで手にした。 勢いよく開いてみる。 …が。 メールも着信も全くない。 …ええ!? 起きたばかりだというのに、鼓動はとても早く打っていた。 …いやいや、…ほら、夜中に電話やらメールやらしちゃうと、起こしちゃう可能性があるじゃん。 きっと悠哉は私を起こさないように、気を使ってくれたんだよ。 うん、きっとそうだよ。 そう思うように努めながら、ケータイをそっと閉じた。 しばらくそのケータイを手にしたまま、ベットの上に座っていた。 おとなしく座ってるだけだというのに、胸の鼓動はやたら大きく響いてくる。 なぜか頭に浮かんでくるのは心配ごとばかり。 …ちょっと、やめなさい。 何考えちゃってるの。 大丈夫。 そのうち連絡くるって。 自分に言い聞かせつつ、ベットから降りた。 その足で寝室を出る。 …5時かぁ。 ん~、どうしよう。 私から連絡してみる?
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