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いや、昨日遅かったとしたらまだ寝てるよね。
普段睡眠時間がままならない悠哉を、休みの日にそんな早く起こしちゃうのはどうだろう?
う~んと唸りながら、洗面台に立ち寄り顔を洗った。
そしてリビングへ。
入ろうとドアを開ける。
…ああ、やだなぁ、この胸のざわつき。
なんか落ち着かない。
とりあえず、コーヒー飲んでみる?
そのままキッチンへ回ろうとして視線を上げた。
と同時に心臓が思いっきりドクンッと音をたてる。
「きゃぁぁぁ!」
思わずその場にしゃがみこんだ。
あ、あ、足が…!
ソファーから足が出てる…。
「……ん、……なる……?」
…え?
……え!?
恐る恐るソファーに近づき覗き込んでみた。
「…悠哉!?」
そこにいたのは、ソファーにうつ伏せに寝っころがっている悠哉。
ジャケットは床に脱ぎっぱなしで、スーツ姿のまま横になっていた。
「どうしたんですか!?」
慌てて床に膝をつき、悠哉の顔を覗き込んだ。
すると、ボソボソ声が聞こえてきた。
「…ダメだ」
「え?…何がですか!?」
「…声」
「え?…声!?」
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