問題児-1

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いや、昨日遅かったとしたらまだ寝てるよね。 普段睡眠時間がままならない悠哉を、休みの日にそんな早く起こしちゃうのはどうだろう? う~んと唸りながら、洗面台に立ち寄り顔を洗った。 そしてリビングへ。 入ろうとドアを開ける。 …ああ、やだなぁ、この胸のざわつき。 なんか落ち着かない。 とりあえず、コーヒー飲んでみる? そのままキッチンへ回ろうとして視線を上げた。 と同時に心臓が思いっきりドクンッと音をたてる。 「きゃぁぁぁ!」 思わずその場にしゃがみこんだ。 あ、あ、足が…! ソファーから足が出てる…。 「……ん、……なる……?」 …え? ……え!? 恐る恐るソファーに近づき覗き込んでみた。 「…悠哉!?」 そこにいたのは、ソファーにうつ伏せに寝っころがっている悠哉。 ジャケットは床に脱ぎっぱなしで、スーツ姿のまま横になっていた。 「どうしたんですか!?」 慌てて床に膝をつき、悠哉の顔を覗き込んだ。 すると、ボソボソ声が聞こえてきた。 「…ダメだ」 「え?…何がですか!?」 「…声」 「え?…声!?」
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