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何が言いたいのか分からず、しかもよく聞き取れない。
大きな声で聞き返していた。
「悠哉!?」
すると、片方の手をあげて私の口を塞いでくる。
「…あまり、大きな声を出すんじゃない。頭に響く…」
…え!?
どうしたの!?
まさか、どっか具合でも悪い!?
すぐに口を塞いでいた手をどかし、さらに尋ねた。
「ちょっと悠哉!?大丈夫ですか!?どこか、具合でも悪いんですか!?」
すると今度は私の肩に手を置いた。
そしてボソリ。
「…飲みすぎた…」
…へ?
飲みすぎ!?
「あの、飲みすぎって、もしかして…お酒をですか?」
今度は静かぁに尋ねてみる。
悠哉は目を閉じたまま、コクンと頷いた。
……………。
「なぁんだ…。もう、ビックリしちゃったじゃないですか!」
胸を撫で下ろし、ホッとした。
悠哉がゆっくり目を開ける。
私はニッコリ笑って見せたんだけど。
悠哉のその表情はかなり際どいものだった。
「悪い、………水…」
「え!?…あ、お水!」
私は慌てて立ち上がり、キッチンへ。
急いで冷蔵庫からミネラルウォーターを取りだし、コップに注いだ。
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