問題児-1

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何が言いたいのか分からず、しかもよく聞き取れない。 大きな声で聞き返していた。 「悠哉!?」 すると、片方の手をあげて私の口を塞いでくる。 「…あまり、大きな声を出すんじゃない。頭に響く…」 …え!? どうしたの!? まさか、どっか具合でも悪い!? すぐに口を塞いでいた手をどかし、さらに尋ねた。 「ちょっと悠哉!?大丈夫ですか!?どこか、具合でも悪いんですか!?」 すると今度は私の肩に手を置いた。 そしてボソリ。 「…飲みすぎた…」 …へ? 飲みすぎ!? 「あの、飲みすぎって、もしかして…お酒をですか?」 今度は静かぁに尋ねてみる。 悠哉は目を閉じたまま、コクンと頷いた。 ……………。 「なぁんだ…。もう、ビックリしちゃったじゃないですか!」 胸を撫で下ろし、ホッとした。 悠哉がゆっくり目を開ける。 私はニッコリ笑って見せたんだけど。 悠哉のその表情はかなり際どいものだった。 「悪い、………水…」 「え!?…あ、お水!」 私は慌てて立ち上がり、キッチンへ。 急いで冷蔵庫からミネラルウォーターを取りだし、コップに注いだ。
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