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その眼差しに、ドキッと反応してしまった。
「俺が隣にいなくて、寂しかった?」
どこか真面目な表情で尋ねてくる悠哉から、視線が外せない。
少し間をあけた後、頬を熱くさせながらコクンと正直に頷いてみる。
すると悠哉の顔がすぐに緩み、優しく微笑んだ。
その笑顔に、胸が弾む。
私も笑顔を返すと、すぐに悠哉の手が伸びてきた。
ゆっくりと頬に触れてくる。
…が。
またもガクッと肩を落とし、深くうなだれる。
「…ああ、なる。…助けてくれ」
「アハハハハ!」
「笑い事じゃない…」
「もう…、飲みすぎた自分がいけないんですよ~!まだ6時前だし、ゆっくりする時間もあるんですから、ベットで横になってきたらどうですか?」
「……そうだな、そのほうが良さそうだ」
その返事に大きく頷いた私は、ソファーから立ち上がった。
そして悠哉の手を取る。
「いいですか、ちゃんとベットで寝るんですよ!でなきゃお仕置きです!」
ニッコリ笑って悠哉の言葉を真似てみた。
すると、悠哉の目がパチッと見開く。
クスクス笑いながら立ち上がり、私の頭をポンポンした。
「それは楽しそうだな」
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