口癖-2

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「…何の話ですか?」 すると会長が首を横に振りはじめる。 「いや、これは私と片桐の秘密にしておこう。片桐が構わないと言うのなら、話してやってもいいが」 …おいおい、そんなこと言われたら気になるだろ。 会長から片桐へ視線を移した。 すると、片桐は会長を見たまま返事をする。 「会長、その話は内密でお願いします」 あ!? 俺には話さないつもりなのか。 またも会長が笑った。 「あははは!よし、じゃあ今日はこれぐらいにしておこうか。…さて、黒田は車を手配できたかな?」 …なんなんだ。 俺だけ後味悪いだろ。 ふぅと一息ついた。 隣で俺の空気を察したのか、片桐が別の話題をふる。 「会長、ひとつご確認お願いします。今回もたくさんの社長様方をお誘いして、催しを開催する方向でよろしかったでしょうか?」 「ん?…ああ!そうだそうだ!忘れるとこだったよ」 会長が大きく頷いた。 「今回も皆さんを招くとしよう。日本に帰ってこないと会えない友人も多いからね」
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