問題児-2

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「そんなに相沢さんが好きなんですか!?」 その問いに、俺はただ、彼女を見つめた。 そのまま勢いよく続けてくる。 「私、ずっと前から社長を見てました。受け付けを任されてから、ずっとです。誰よりもこの想いは強いって自信があります」 そして次に、俺から視線を反らしていった。 「でも、社長は雲の上のような存在で…、恋人の噂にあがる人たちはみんなキレイな人ばかりだし、それなりの立場の人が多かった。…それなのに、あの結婚パーティの日、相沢さんと付き合ってるなんて知って…、かなりのショックでした」 その言葉に、俺も彼女から視線を反らした。 「相沢さんじゃなきゃ、ダメですか!?図々しいかもしれないけど、私、彼女の代わりにならなれると思うんです!私じゃ、…私じゃダメですか!?」 しばらく地面を見つめた後顔を上げると、彼女は真っ直ぐ俺を見つめていた。 どこか懸命な表情で。 胸のなかで思いきり息を吐き、俺の思いを伝えようと口を開いた。 「…なら、君に同じ言葉を返そう」 「…え?」 「俺の代わりになるようなやつでも、いいんじゃないか?」
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