悠哉もですか!?-2

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…うそ。 そんなときがあったの? 会長の瞳は、騒ぎあっている3人のなかの悠哉へ注がれながらも、どこか遠くを見つめはじめる。 「なんとかその生活を止めたかったんだが、結局…、私ではどうにもできなかった」 …え!? 会長でも? じゃあ、誰が止めたの? そんな生活をずっと続けていたら、今の悠哉はいないんじゃ…? 会長になんて言葉をかけていいかわからず、私はただ見つめていた。 「そんなとき、悠哉の実の父親がいきなり亡くなったんだよ」 あっ………。 その重い言葉に、すぐに胸がギュウッて苦しくなっていく。 「悠哉から聞いているかどうかはわからないが、実の父親もかなり荒れた生活を送っていてね。そんな彼を見て、その死を見つめて、悠哉なりに何かを感じたのかもしれない」 …ああ。 そっか。 そうだったんだ。 …そうだったんだね。 会長の話を聞いて、悠哉の過去が私の中で一直線に並んだような気がした。
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