悠哉もですか!?-2

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そんな疑問でいると、黒田さんが私の手を握ってきた。 「なるちゃんはお酒にする?」 「あ、私あまり強くないので、お茶で…」 「そうなんだ。でも、少しくらいなら大丈夫でしょう。酔ったときはちゃんと俺が介抱してあげるからね」 そう言ってニッコリ。 するとその行動を見て、悠哉はすかさず立ち上がり、私から黒田さんをグイッと引き離していった。 「なる、お前はこっちにこい」 そして私を立たせ、ここへやってきたときのように元の位置へ。 その様子を見ていた会長が呟く。 「自分のことしか考えず、一匹狼みたいな子だったのになぁ…」 そしてどこかクスクス。 それに専務が続けた。 「相沢さんが秘書になったあたりから、社長がとても明るくなったように思えます」 その言葉にニコッとして、ウンウンと頷いた。 私は、専務の口からそんな言葉が聞けるとは思わず、嬉しいような恥ずかしいような心境になった。 「悠哉」 「…はい?」 会長の声に、悠哉が顔を上げる。 「この出逢いに、感謝することを忘れないように」 会長の言葉が、部屋の中に響く。
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