その始まりは、私の背後から-2

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「俺もそんな偉そうに助言できるほど、余裕のある立場ではないんだがな」 そして、クスッと笑う。 私は、そんな悠哉をしばらく見つめた。 そのまま我慢して、言葉を返そうと思ったんだけど…。 ダ、ダメだ。 堪えられずにプッと吹き出し、思いっきり笑った。 「アッハハハハ!」 「あ!?…おいおい、そんなに笑うとこじゃないだろ!?」 「ご、ごめんなさい!でも、でも…」 私は、顔を歪ませてる悠哉の頭を指差した。 「悠哉の髪の毛、アフロヘアーになってるんだもん!」 さっきまで私が乗せていた泡が、いい感じに形を作っている。 今の言葉に、悠哉はすぐにハッとした。 その表情を見て、私はさらにクククククッとお腹を押さえて笑ってしまった。 怒られるかなぁと思いきや、悠哉は頭の上にある泡をさらに整えはじめる。 そして続けた。 「まぁ、俺ぐらいなら、アフロもそれなりに似合うに違いない」 そう言って、キリリとした表情を見せてくる。 意外な悠哉の返しに、私はさらに笑ってしまった。 爆笑し続ける私を前に、悠哉はやれやれといった感じで、頭に乗っている泡を取り除き始めた。 「ねぇ、悠哉」
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