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転校生騒動から数日たった。
あれから噂の季節はずれ転校生は、『獣皇』の姫になった。
『獣皇』の一目ぼれだったらしい。
やっぱり俺にはどうでもよかった。
俺たちに害すらなければ。
そう、害すらなければよかったんだ。
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「購買行こうぜ~」
授業終了のチャイムとともに、窓側の一番後ろという絶好のポジションの俺の席に洸と弥生がくる。
案外これも日常だ。
けど今日はいつもと違うことが一つだけ。
弥生が弁当を忘れた...というか作れなかったらしい。
寝坊だそうだ。
いつも作ってもらっているので文句も言わず、黙って洸に付いて行く。
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