夢-2

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だが、もっとこう…、ダイレクトに伝わるような何か、そういうものはないだろうか…? ムムムッと頭を悩ませていると、なるが俺を見上げていた。 …あ、まずいな。 今、難しい顔になっていなかったか? ううんっと一度咳払いし、再びなるの頬を包み込んだ。 そして顔を近づけ、正直に尋ねてみる。 「なる」 「…はい」 「もっとお前の笑顔を見るには、次に、何て言葉をかけたらいい?」 「…え?」 なるの目が見開いた。 さらに正直に、話を進める。 「考えてた。さっきから…。お前に与えてしまった不安を、一気に解消してしまうような言葉はないだろうかって」 そう伝えると、なるがパチパチッと瞬きする。 「今、お前は俺に、なんて言葉をかけられたい?」 尋ねると、なるは視線をゆっくり右へと運ぶ。 しばらく沈黙に。 …本人に聞いても仕方なかったか? そう思い、なるの頭をポンポンした。 「いや、そんな真剣に考える必要はないからな?」 そう言ってなるの顔を覗いた。 すると、ゆっくり俺に視線を戻してくる。 何やら唇を噛み締め、真っ直ぐな瞳で見上げてきた。 …ん? なんだ?
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