夢-2

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その表情はもしかして…。 「俺に、言ってほしい言葉がある…?」 首を軽く傾げ、そう聞いてみる。 するとすぐに頬を赤くさせ、コクンと頷いた。 その様子に、俺の胸が徐々に高鳴っていく。 それはいったい、どんな言葉なのか。 「なる、教えてくれ」 尋ねると、なぜか再び視線を外していった。 そして、恥ずかしそうにモジモジし始める。 俺はさらに顔を近づけた。 「…俺に伝えられないか?」 するとなるは、パッと視線を重ねてきた。 どうしようか迷いながらも、俺の耳に手を当てて、ゴニョゴニョと呟いてくる。 なんとか聞き取れたその言葉に、俺は目を見開いた。 そして、再びなるの顔を覗き込む。 …それが、今、言ってほしい言葉? …意外だな。 直接気持ちを伝えるようなものを選ぶかと思っていたんだが…。 なるがそぉっと上目使いで俺を見てくるのがわかった。 目が合うと、さらに恥ずかしそうにして手で顔を隠していた。
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