846人が本棚に入れています
本棚に追加
すると、大きな瞳が俺を捕らえ、視線が真っ直ぐ注がれてくる。
しばらく見つめ合っていると、なるは顔を赤くさせながらも、ニッコリと笑った。
その表情に、息を飲む。
まるで回りにたくさんの花が咲き誇り、その笑顔をさらに引き立てているようで。
すぐに、俺の胸が熱くなった。
自分の視線を、なるの瞳から唇へ、ゆっくり運んでいく。
そして、軽く重ねていった。
柔らかく。
一度離しては、次に深く。
俺の言う通り口を開けたままのなるとのキスは、すぐに舌が絡み合う。
その感触に、たまらず俺はなるの頭の後ろへ手を回した。
より深く交えるために。
そして徐々に、激しさを増していく。
唇との間から、すぐになるの声や吐息が漏れてきた。
「…んっ…、…んんっ…」
その漏れに、俺の身体が感じていく。
そして、想いはさらに熱く。
もっと激しく重ねたい。
着ているものを、剥いでしまいたい。
肌に触れたい。
身体を、繋げたい。
あまりの感情の高ぶりに、耐えられず爆発してしまいそうになる。
目の前の小さい身体を壊してしまわないようなんとか欲情を控え、俺の手は優しくそっと、なるに触れていた。
最初のコメントを投稿しよう!