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そんなことを思いながら、しばらく本日のメニューであるフライ定食を見つめていた。
胸の中をいろんな思いでいっぱいにしていると、突き刺さる視線が…。
パッと顔を上げると、幸恵は目を細めて私を見つめていた。
「なる~?…もしかして、またなんかあった?」
…うっ。
いや~、何かあったといいますか…。
さすが幸恵。すぐに感じとってくれるのね。
「アハハ…。対したことじゃないんだけどね。ちょっと、悩んでることがあってさ」
そう言うと、すぐに反応してきたのは大谷くん。
「何?どうしたの?…社長と何かあった!?」
「あ、いや!何かあったのはもう済んだことだからいいとして…」
しどろもどろにそう話すと、2人が首を傾げていた。
「あ~、あの、…実は、何をプレゼントしたらいいかで悩んでてさ」
アハハと笑いながら打ち明けてみる。
すると、2人の頭に?マークが並んだ。
私は一呼吸おいた後、ボソッと呟いてみた。
「悠哉の誕生日、もうすぐなんだ」
すると2人は、謎が解けたと言わんばかりにスッキリとした表情に。
「なんだぁ!そんなこと!?私はてっきり、なるが何かやらかしたのかと思っちゃったわよ~」
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