973人が本棚に入れています
本棚に追加
「へぇ、誕生日かぁ。…あれ?社長って今いくつ?」
それぞれ思いを口にすると、2人の視線が再び注がれてくる。
私は幸恵と大谷くんを交互に見つめた。
息を吸い込み、ゆっくり言葉と共に悩みを吐いていく。
「9月1日で、37歳になるんだ。それで、何をプレゼントしようかずっと考えてて…。私の誕生日のときすごく素敵な1日にしてくれたから、私も悠哉にそんな1日を過ごしてもらいたいなぁって思ってるんだけどさ」
「社長、37になんの!?見えなくない!?」
すぐに言葉を返してきた大谷くんに対し、幸恵はフムフムと頷いた。
「プレゼントねぇ…。う~ん、相手が社長じゃ、そりゃ悩むかもねぇ」
…やっぱり?幸恵でも悩やんじゃう?
「ええ!?悩む必要なんてないじゃん」
意外にも、大谷くんがすぐに自分の考えを述べてくる。
「なるちゃんの気持ちが込もっていれば、何だっていいんだって!物より気持ちだよ、気持ち!」
そしてニッコリ笑った。
…う~ん、それはそうなんだけど。
私がギュッと唇を噛み締めると、大谷くんの背中で再びバシッと大きな音が響く。
「痛っ!…ちょっと、幸ちゃん!?」
最初のコメントを投稿しよう!