出会いの原点-1

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いつまでも1人で悩んでいても、仕方ないんじゃないだろうか。 そう思ったある日のお昼休憩のこと。 私は、親友に相談してみようと社員食堂へ足を運んだ。 そこには、いつものあの2人。 一山越えた幸恵と大谷くんの元へ駆け寄った。 「おつかれさまで~す!」 呼び掛けると、2人して顔を上げこちらへ振り返る。 パッと微笑んだ幸恵が口を開いた。 「なる!ここ座りなぁ!」 私は頷き、2人の前へ。 食事を取りながらの、楽しい会話が始まる。 最初の話題は、幸恵と大谷くんが仲直りしたあの日の夜のこと。 なんでも、大谷くんが幸恵のところへサプライズ訪問した後、お互いに正装して食事へ出掛けたそうで。 幸恵が笑いながら語った。 「もうドキワクワクでさ。久しぶりにキレイな格好して、連れてってくれたのが高級ホテルでさ!」 「へぇ!そうだったの!?」 「ほら、私、専務の結婚パーティー出られなかったでしょ!?あそこのホテルに連れてってくれたのよ」 ああ!あそこに連れてったんだ。 「すごい!大谷くん、いいとこ選んだじゃん!」 少々興奮ぎみに大谷くんへ話しかけたんだけど。 「…ん~、…うん」
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