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な、なんてエッチなんだぁ!
仕事中、胸の中でそう強く叫んでいた。
「はぁ…」
おもわず一息ついてしまう。
昨日の余韻からまだ体が抜け出せず、一人で顔から何から熱くさせたまま、カウンターに座って仕事に取り組んでいた。
只今の時刻、15時30分。
もう午後なんですけどね…。そろそろ忘れてもいいと思うんですけどね…。
あんな夜を過ごしてしまうと勝手に脳内が占領されてしまうんです、私の場合。
悠哉の手の感触に、唇に、舌に…。
そんなことを考えてしまっては、額に手を当てため息をついていた。
私、いつからこんなになっちゃったんだろう。
今は悠哉以上に変態かもしれない。
「はぁ…」
再び息がもれる。
そんな私に比べて悠哉はというと、朝から爽やかなもの。
朝食を用意しているときも、簡単に人の肌に触れては楽しそうに笑っているし。
ああ、ダメだ。
その笑顔も思い返してはいけないみたい。
体が勝手に…。
一人悶々としていると、社長室のドアが開くのがわかった。
すぐに背筋を伸ばす。
こんなこと考えているだなんてバレてしまっては、大変なことになってしまう。
ここは平常心。
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