出会いの原点-2

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そう捉えた私は慌てて頷き、顔を上げた。 「はい!信じられないかもしれないけど、でも、本当に聞いてたんです!」 そして再びニッコリ笑ってみる。 これで伝わったかな?と思いながら、次の反応を待った。 …が、またもその思いは裏切られる。 悠哉は顔色を変えることなく、逆に私に首を傾げてきた。 「それは嘘だろ」 「…え!?」 まさかそう返されるなんて思わなかった。 嘘だろだなんて…。 そんなに信じてくれないのかと、私も次第にやけになっていく。 「本当ですってば!嘘なんてついてないです。悠哉の講演を、あの日ちゃんと聞いてたんです!」 少しムッとしながらそう言うと、なぜか悠哉はクスクス笑いだした。 え?何でそこで笑うんですか? その笑いの意味が分からずに、私はキョトンとして悠哉を見つめ続けていた。 するとデスクから離れ、ゆっくりこちらに向かって歩いてくる。 言葉を続けながら。 「なる、嘘をついちゃいけない」 まだ言うか!?本当だって言ってるのに。 そう思いながら、怪訝な表情を隠さずにいた。 「お前は、本当に俺の話を聞いてたか?俺の顔を見て、目を見て、本当に、聞いてたか?」
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