出会いの原点-2

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なんだか真剣な顔してるから、絶対誕生日に予定が入ったんだと思っちゃったじゃん。 そしてメモ用紙から顔を上げ、悠哉を見つめた。 「はい!わかりました」 ニッコリ笑顔で返事をした。 …が、なぜか次の悠哉の反応も不思議なものに思えてならなかった。 さっきのように、私の顔をマジマジと見つめては、様子を窺っているようで…。 何なんだろう?何でそんなに見つめてくるの? どうしたのかと再びメモ用紙に視線を落としてみる。 この予定がどうかしたとでもいうのかな? 私は心の中で声を出し、ひとつひとつの内容を確認していった。 まず、10月12日。そしてウンと頷く。 14時~。そこもウンと頷く。 そして、場所は大学で…。 「…ん?」 私はもう一度メモ用紙を顔の前まで上げて、目を見開き見つめてみた。 …え!? ちょっと待って、ここの大学って…。 あれ!? ここって、…ここって! 「私が通ってた大学だぁ!!」 あまりのことに驚いてしまい、おもわず大きな声を出していた。 すごい!こんなことって、あるんだね! 悠哉を見上げ、勢いよく声をかける。
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