出会いの原点-2

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忘れてしまわないよう、しっかり日時を確認して記入した。 …大学で講演かぁ。 私が通っていたときも、いろんな講演会あったっけ。 そして、ハッと気づかされていく。 …そういえば、たしかその中でもとてつもない1日があったんだった…。 あの頃を思い返しては、気分は学生へと戻っていった。 あれは忘れたくても忘れられない、超不運な1日。 始まりは朝からだった。 前日に目覚ましをセットするのを忘れた私が目覚めたのは、13時を回った時だった。 この時点であり得ないと思うかもしれないけど、前日の夜は女友達4人で飲みに行っていたため、寝るのがかなり遅かったんだよね。 そして絶叫と共に飛び上がるようにベッドから起き上がり、なんとか支度を済ませた私は駅まで猛ダッシュ。 たしかこの日も14時から講演会が入ってた。 その講演を聞いてのレポートも提出するようになっていたため、なんとか間に合わせなくてはと必死になって走ったことを今でも覚えてる。 「ふぅ…」 その時の必死さを思いだし、なぜか一息ついてしまった。 駅についてもそこは私なわけで、定期を出そうと歩きながらバッグをがさごそ。
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