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私が新しく読み始めたのは「五十嵐警部の事件簿」というミステリーサスペンス。面白いか、面白くないかで言えば面白い。
五十嵐警部が全ての犯人で、出世する為に事件を起こし偽の犯人を作りあげ、捕まえて偉くなっていくストーリー。
何年も前の本だけど、なかなか良いんじゃないかと思うが、当時のそれほどでもなく人気が出なくて辛いと、作者自身があとがきで書いている。
警部が自分の娘を誘拐する話しは特に面白かったのに・・・。
残念に思いながら席を離れ本を戻しに行く。
これで「五十嵐警部・・・」全5巻が終わった。思ったより分厚い本で、読み切るのにいつもより時間がかかった。
次は何を読もうかなぁと、ワクワクしながら本棚を見ていると後ろに気配がある。あの男子がいるのを忘れていた。
嫌な予感がする。
急いで振り返る。やっぱり男子がいた。
男子は私より背が低いのに今気が付いた。少し目線を下げると、男子と目線が合う。
ニコッと笑ってきたのを私は無視する。
通り抜けようとすると、目の前に腕が現れる。後ろにも腕が現れて、挟み込まれる。
「・・・何すんの?」
少し怒って言ってみる。
男子は笑顔絶やさないまま、
「んっ?とうせんぼ。」
ふざけてる。まるで、恋愛小説にありそうなシチュエーション。さっきの本に書いてあることを、私で試している?
悩んでいると、突然息が苦しくなった。
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