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早瀬 樹side
ゲームが始まった
まあ、俺は興味ねぇんだが
逃げる側としては捕まるわけにもいかねぇし
『つーか、なんでお前がいんだよ』
俺の横にいる、二階堂...
マジうぜぇ
「お前こそついてくんな!」
ドカドカと廊下を二人同じ歩幅で同じリズムで同じ動きで(略
てか、くぅはどこに行ったんだ...
アイツ体力ねぇはずだから遠いとこには行かないと思うが
「『心配だな』」
...イラッ
チッと舌打ちをする樹
それを見てギロリと睨む飛鳥
殺気を放ちまくる二人
そこへ
「きゃああああ!!!二階堂様と早瀬様よ!!」
「二階堂様ぁ~!!」
「早瀬様ー!!」
捕まえる側...鬼役の生徒が一斉に振り向き、走ってくる
「『げッ』」
とりあえず、ここは逃げてからくぅを捜すことにしよう
考えていたことが一緒だったのか、ダッと二人同時に走る
俺は自慢じゃないが、足が速い
認めたくはないがアイツ(二階堂)も足が速い
俺は認めねぇ
あー...めんどくせぇ
二階堂は真剣に走ってる様だから俺は退散するとしよう(笑)
多分、”くぅ達”は____にいると思う
『じゃあな、二階堂』
走りながら軽く手を振る
やっべぇ...二階堂の顔が..ククッ
「お、おいっ!」
この状態で俺が抜けるということは
二階堂に大きな負担が掛かる
だって目をギラギラさせた奴らが後ろから猛スピードで走ってきてるからな
...頑張れよ
なんて思ってないけどな
全て最初から計画通り(ニヤリ
早瀬 樹side終
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