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頭に浮かんだのは、“江南団地”のバス停付近でよく見かける白のレガシー。
だけど、そんな偶然がある訳ない。
きっと、意識しすぎているだけ・・・。
そう思いながらも、度重なる偶然に期待してしまう。
私は悴む手で携帯電話を操作し、言葉を選びながら彼に返信をした。
―――Re:エイミー
『こんばんは(^_^)今仕事が終わりました。
レガシーっていう車種はわかりますよ♪
今朝も江南団地の近くで白いレガシーを見ました!
もしかして、慧さんの車だったりして(笑)』
・・・そんな訳ない。
レガシーなんて、どこにでもある車なんだもの。
ただ私の思い出の中で、あの車がとても印象深いものとなっているから・・・。
大好きだった元彼が乗っていた車。
ただそれだけの理由で、つい勝手に目が行ってしまうだけ・・・。
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