事の始めの一番

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延命院が居る。 「前!しっかりしな!!」 おかねの叱責が、跳ぶ 意識は? 何故?何故此所に戻る? ウレシカッタノ 「嬉しかった?」 菊の声が聞え…た? 必要とされた事が嬉しかった。 「あの子を必要と?」 延命院の声が震えている。 姿が…崩れて 「やっと厄介な相手が、出るようね…。」 延命院が、おねと呼ばれた時に戻っている。 「果心と呼ばれた男が、淀殿とどう絡んでいるのかしら?」 菊がニイーと笑いながら、おねに話しかけた。 「淀?あの愚か者のことかえ?」 えっ?菊が初めて驚きの… 「危ない!キクキリ下がれ!取り込まれるぞ!?」 弥三郎、弥三郎様、アハハハハ 「こっ、これは…なんでこんな…」 延命院だったものが… さまざまな顔を… 「あの顔を覚えておきな、見知った顔があったらすぐに教えるんだいいね?」 おかねが銃口を向ける。 「無駄だよ…。おっかさん。一番知ってる顔が出た。」 菊が…始めて… 弱気になる。
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