事の始めの一番

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「鬼を助けて欲しい?」 前が目を丸くしている。 「鬼やないで、鬼子や!?」 違うと言わんばかりの発言に戸惑う。 「豊臣最後の姫様の感覚じゃ違うんじゃない。」 菊の投げやり発言、その意味を前は考えていた。 「鬼の子を助ける?鬼の子ってのは、誰の話なんだ!?」 わからない わからなければ… どーする事も出来ない 「岩戸の御前様にでも伺えば?」 菊が自分の口から信じられない言葉を吐いて… 青ざめている。
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