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入れ違いの一番
成実は無性に腹が立っていた。
その差別に理由が無い
理由の無い事が、許せ無かった。
歯が生えていたから?髪が長く生えそろっていたから?
だからって…
理由のわからない事が、最高に許せ無い
顔を真っ赤にして怒っていた。
「俺は絶体そんな事せん!!」
叫んだら、
「赤鬼やー!!お話と同じやねー。逃げたらきっと怒るで?」
蜘蛛の子を散らすように気配が逃げた。
自分が何かの駒にされたようで成実の頭から湯気が出てきた。
「必ず見つけてやる!!」
この世界に何らかの意志が働いているのは確実
確実なのだが…
「なんか有効な攻撃方々は無いのかな…。」
精魂尽きて、弱音が出る。
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