ごめんなさい

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「…何だよ、あいつ。」 「どうしたんだろうね、ママは。」 すぐ近くから聞こえる声にびっくりして隣を見ると、何時ものようにあきもせずにニコニコと笑っている四賀とグラサンかけた九 「気配消して隣に来るな…。」 「やだなあ人を忍者みたいに、君がママのことばっか見てるからでしょ。」 「み、見てねえ!」 「赤くなってるー。」 「典型的な照れ隠しという奴でございますな。」 こいつらうぜえな!! 相手にするだけ無駄だと思い席に戻ろうとした俺の肩をがしりと掴んだ四賀 振り払おうとも離れない手に痺れを切らし、理由を聞いた 「この昼休み、ママと転校生が何をしているのか見ようよ。」 「は?教材室に行くって言ってたろ。」 「それ以外だよ、最近ママ転校生とばかり一緒に居るよね。だから何してるのかなって見たくない?」 「べ、別にぃ…。」 そんなの俺に関係ねえし ま、まあ粘られたら断り続けんのも面倒くせえし行ってやらんでも 「ふーん、なら仕方ないね。 じゃあ颯ちゃんだけ連れて行こうっと。」 「切り替えはええ!」 結局ついて行った。
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