ごめんなさい

12/28
前へ
/285ページ
次へ
「階段で落とされても俺は立ち上がる。」 「喧嘩売られても返り討ちにしてやる。」 「ネチネチした嫌がらせされてもやり返してやる。」 何されるかなんて分からない、でもそんなの関係ねえ 昔流行ったそのフレーズが自然と頭に浮かんできた 「御前と話すことで危害を加えられようが御前と一緒に居てやる。簡単には離れてやんねえ。」 オカマ野郎は散々泣いたくせにまた涙ぐんでいた 「俺は誰にも負けねえ、百回喧嘩売られたら百回勝つ男だ!」 俺はそう断言した 負けたりなんかしねえ、俺は最強だ 「…ふふっ、売られたら喧嘩全部買わなくてもいいじゃない。喧嘩っぱやいんだから。」 オカマ野郎は泣いてるんだか笑ってるんだか分からない顔をした 中途半端な顔しやがって 「笑えよ。…それがお前らしい、ささ、さ…三良。」 ぷっ 「爆笑すんなぁ!!!」 意を決して呼んだ噛みまくりの名前に三良は笑っていた 「ありがとう、鈴ちゃんっ!」 …やっと、戻ってきた やたら元気でオカマな俺の大っ嫌いな男が
/285ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5046人が本棚に入れています
本棚に追加