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「あ…まただわ。」
「何だ?まだ何かあんのか?」
胸のあたりを軽く抑えてパチパチと瞬きする三良
あまりのストレスで心臓でもいてえのか?
「…最近鈴ちゃんといると胸が…」
「あ?」
「やっぱり何でもないわ。…不思議ね。」
三良本人も首を傾げていて更に意味がわからない
「はあ?言うならちゃんと言えよ、気になって眠れねえわ。」
「え?私の事ばっか考えて眠れないですって?」
「んなこと言ってねえよバーカ!!」
「ふふ、からかいがいのある子は違うわね。」
「出てけー!」
いらり、ときてさっさと追い出そうと玄関まで背中をグイグイ押していく
くそ、ほせえんだよ。もっと飯食え!
「おやすみなさい、鈴ちゃん。」
案外あっさり出て行った
部屋に残った微かに残るあいつの香り
一人胸に手を当ててみる
「俺だってお前と居るといてえんだよ…ここ。」
意味わかんねえんだよ
俺はその場に蹲った
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